地球のためにできること “新たな視点”で考える、持続可能な資源の活用
Wood Utilization
木材資源の新たな価値創造をめざし、 地球環境にやさしい“未来資源”としての新たな活用方法を 企業や大学と検討しています。
自社開発の
「穴あきNFCタグ」
木材を個別ID管理するために当社が開発した「穴あきNFCタグ」は、AIで画像判定する際に、タグや軸線を特定しやすい六角形の形をしており、木材にネジで直接固定することが出来るよう、中央部分に穴の開いた形状となっているほか、スマートフォンで読み取ることができるため、簡単にデータとして木材を管理することが可能です。また、素材には紫外線耐性のある樹脂を用いているため、屋外での耐久性を活かして街路樹をはじめとする固定資産管理での活用や、屋外設置されている遊具や設備機器の管理へ活用が可能です。
現在進行中のプロジェクト
国内
1. 世界遺産エリアでの希少種の管理
世界遺産エリアにある希少種の現地定点定期調査においては、手書きによる帳票管理を基にデータ化を行っているのが一般的ですが「穴あきNFCタグ」を希少種に直接取り付けることで、その場で希少種の状態や画像をスマートフォン内で記録することが出来るため、調査業務に係る煩わしい作業を簡素化することが可能になります。
2. 街路樹をはじめとする固定資産管理での活用
都市部には多くの街路樹が植樹されています。例えば、東京都では、現在約100万本の街路樹が存在しているものの、街路樹が成長するほどに適正な管理が求められるなど、管理コストの負担が課題になりつつあります。しかしながら、これらを「都市林業」という視点で捉えれば「木材資源」としての活用余地が生まれます。こうした ”新たな視点” での資源の有効活用が、持続可能なまちづくりには不可欠です。その第一歩として、自社開発の「穴あきNFCタグ」を用いた街路樹のデータ管理を行っています。
海外
3. 楽器に利用する木材トレーサビリティシステムの開発
現在、欧州をはじめとする世界では、許可されていないエリアで伐採された違法な木材の流通・利用が問題となっており、伐採した木材の合法性を証明する仕組みが求められているため、海外フィールドにおける楽器に利用する木材トレーサビリティシステムの開発を検討しています。具体的には、育林の段階から立木のデータ管理を行い、伐採、製材、その後の楽器への利用までを一貫して「木材のトレーサビリティデータ」としてデータ化し「穴あきNFCタグ」と組合せて管理することで、木材の合法性を証明することが出来るようになり、お客様に安心して利用いただける商品づくりが可能となります。
産学連携プロジェクト
神戸大学・信州大学を中心とする
産学連携による「国産広葉樹活用プロジェクト
国内における広葉樹の課題と、ビジネスでの利用促進に向けた樹木の価値向上をめざすため、産
学連携による「国産広葉樹活用プロジェクト」にメンバーとして参加しています。
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